食品の安全性についてはいろいろな視点から考える必要があります。主要な視点と対応する検査について概要をご案内いたします。
原因:食品が長期保存や不適切な保管条件に置かれることにより、食品成分、微生物、酸素などの作用に
より品質劣化が起こります。
検査:A微生物検査
一般生菌数、酵母やカビ、乳酸菌など(微生物数が多ければ品質劣化が起きている可能性がありま
す。)
B成分検査
揮発性塩基態窒素、ヒスタミン類、K値など(食品成分のたんぱく質や核酸などが分解することに
より生成する物質を測定して品質変化を推定します)
酸価・過酸化物価など(油脂の変質により増加します)
原因:不衛生や不適切な加工で大腸菌や黄色ブドウ球菌、サルモネラ、ウェルシュ菌などで汚染されたり
増殖してしまう。
検査:食中毒菌原因菌の検査、大腸菌、黄色ブドウ球菌、サルモネラ、ウェルシュ、カンピロバクターな
ど(食中毒原因菌が含まれていると食中毒を起こす可能性が生じます)
原因:原料の生産過程や加工の過程で食品に有害物質が混入、あるいは故意に添加されている場合も有り
ます。
検査:重金属類や放射性物質、抗生物質・農薬、異物、残留塩素等です。メラミンなどの偽装原料物質の
検査も必要になる場合が有ります。
原因:海外製品に於いて、日本で許可されていない食品添加物の使用や、日本での用途、使用基準に合致
しない場合があります。
検査:食品添加物の含有や含有量を確認します。
安全性検査の内容についてはお気軽にお問い合わせください。目的に応じた検査内容についてのご相談を承ります。